仮面(元)、1Kの隠れ家

心が暇なので、厨2病だった頃に思いを馳せて、痛々しいものを書きたい

Untitled (1)

自分と正反対な人と久々に話した。


彼は高校同期で、サシでカラオケに行ったり遊びに行ったりするくらい交流はあったが、正直苦手だった。
子供っぽいがゆえに陽気で元気な奴だったが、俺はそいつを何回かマジギレさせたことがある。そして、そいつも同じ回数憎まれ口を叩いて俺を苛立たせていた。
ちなみに俺はそいつとは喧嘩はしなかった。喧嘩は同じレベルの生命体同士がやるもので、俺たちがやるのはおかしい。アリと恐竜が喧嘩するわけが無い。
一方的にキレさせるか、無視するかの2択だ。俺は前者が好きだったから、よく彼に顔を殴られたり、ものを破壊されたり、カバンをちぎられたりしたが、俺は彼の全ての行為を咎めたことは無かった。

1度担任の先生に、俺の学校指定のカバンが彼に破壊されるところを目撃されたが、担任の先生が弁償するように彼に言っても、俺は普通に自分で指定のカバンを買い直した。もちろん弁償すらさせていない。


過去に犬にiPodを食われたことがあったが、その時の気持ちと似ていた。



じゃあなんでそんなに交流があったのかって話にはなるが、趣味だけは色々あうところがあって、お互いにしか通じない話も多かった。

と言っても俺はは別にこいつじゃなくても良かったんだが。

なんにせよ友達の友達は友達、それで趣味もあうんだからそこそこ交流もあるという訳だ。

そんな彼は勉強は俺以上にダメだった。いつも学年最下位で、何があっても勉強をしない。そういう所も俺と似ているが、俺は単純に勉強が嫌いだからやりたくなくてやってなかっただけ。

しかし彼は勉強以外にやりたいことがあって勉強する暇がなかったらしい。当時それを堂々と先生やら友達に言うのはどうかとも思ったが、思い返してみると彼はゲームやらアニメやらに夢中で、それ以外の、それこそ勉強、部活動、恋愛といった中学高校でみんながやりたがることの一切を拒否していた。

勉強も部活も恋愛もなーんにもやらなかったという結果だけ見れば全く同じだが、嫌いなこと、嫌なことから逃げていた俺と、やりたいことをやるために取捨選択をした彼とではそのプロセスが全く違う。


当時俺はそんな彼を見て、一応勉強をやることを1つの目的とした学校で、その動機はいくらなんでも無理があるだろう、普通に頭が弱すぎて勉強についていけなくて強がってるだけだと思ってた。

が、卒業後彼は勉強なんて全く関係ない芸術系のFランカス大学に進学し、そこで将来のことなんぞ考えてもいないアホどもとよろしくやっている。
対して俺は卒業後駿台に入り、浪人を経て何故か受かった大学に行かずに二浪し、受かった大学に進学してもそこで仮面三浪して、今に至る。

嫌なことから逃げて、やりたくないからやらなかった勉強を、今でも頑なに嫌々やり続けている俺の方がよっぽど変な奴じゃないか。

俺は彼を在学時は変なやつで頭のおかしい馬鹿だと完全に見下していたし、昨日も
「世の中の人間は90%馬鹿だと思ってる。だから車に乗ったら90%のバカに俺は殺されるかもしれない」
なんて抜かしやがるから、俺の手で今から殺してやろうかとさえ思った。


どんなに頭が悪くて、気が狂っていて、将来のことも考えられないようなボンクラ美大生のバカガキでも、親が金を沢山持っていて、尚且つ自分の道を進むだけの愚かさと考え無しな知能さえあれば人は幸せになれるのだと学ぶことが出来た。


カマキリだって虫を食ってる時は幸せだし、海中生物だって泳いでる時は楽しいのかもしれない。
所属する場所に溶け込めるだけの愚かささえ持っていれば、低レベルな場所でも人は幸せになれるし、よく分からない理由とこだわりを捨てた方が幸せになれるのだ。


俺のようにわけも分からず浪数だけ重ね、追いつけない人を追いかけて失敗して人生のどん底に叩き落とされるより、彼のようにカブトムシやカマキリのような一生を過ごすことに違和感を持たないくらい馬鹿であればもっと幸せだったんだろうなと反省している。

ゲームのやりすぎで心臓になんか病気を患ったらしく、早いうちに死んでしまうらしい。

愚かすぎて頭が痛くなった。この時ばかりはゲームを俺に頑なにやらせなかった両親に感謝した。外で元気よく遊ぶ健康的な子供でよかった。

とっととくたばればいいのに。